生涯で初めて演劇、しかも観客100人以下のこじんまりした中堅どころの演劇。
テレビで放送されているものは見たことがあった。
で面白いとは思っていて、実際に見に行きたいと思っていた。
でも何だか敷居が高くてなかなかいけなかったのに、
思い立ってしまったので、ポータルサイトで面白そうなものを探してみていってきた。
値段は3,500円くらい、時間は2時間。
小さな舞台の2面を囲む形で至近距離に席が配置されている。
それこそ息づかいが聞こえてくるほどに近い。
で、登場人物達がさっきまでは笑い合っていたのに、
場面転換して、急に怒り出したり、泣き出したり、
演劇というのは分かっているけれど、演劇でないとすると、
「狂人が目の前で感情を爆発させている」以外の何でもない。
格闘技の観戦が好きな人は、この感情の爆発を楽しんでいるのかな?
嫌いな人は、怖くなってしまうんじゃないかと思う。
映画とかドラマでも臨場感を感じるものもあるが、
目の前に人がいる。それに勝るものはない。
俳優さんが可愛かったりするとアイドルの追っかけじみた
感覚になりそうだし、話が面白ければ、この臨場感が癖になるだろう。
(男が)全裸になったりしていたし。
芸術・娯楽の体験のレパートリーとしては、入れてもいいんじゃないだろうか?
女性だと言っている人もそこそこいるが、男性にもおすすめ。
また、その内に行ってみたと思った。
ちなみに、今回の演劇は良かった。
でも、白々しく感じて、ちょっと感情移入が出来なかった。
ヒロインがレイプされて悲嘆にくれ、そのことが最後まで尾を引いていく。
それはそれで確かにひどい話で、心に傷を負ってもしかたない。
でも、今、死んでしまう瀬戸際で、気にするほどのことなのか?
もっと気にすべきことはないのか?
前、どこかで誰かがレイプは大した犯罪じゃない、といって炎上していたが、
個人的には同意する。
尊厳を踏みにじられて、社会的にも最悪の行為と認識されている、
だからこそ、傷つく。
でも、だからといって、本当は何も残らない、心以外では。
であれば、心の持ちようの話じゃないだろうか?
心の強さを全員に求めるのは酷だけれど、今死のうとしているなら、
話は別。もうちょっとどうにかならなかったかなぁ、脚本さん。
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